【Vol.72】若年・子育て世帯の住まい選びの選択肢を広げ、地域の未来に貢献したい! エリアパートナーと共に描く、日本の暮らしと地域の未来

2022.08.30
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【Vol.72】若年・子育て世帯の住まい選びの選択肢を広げ、地域の未来に貢献したい! エリアパートナーと共に描く、日本の暮らしと地域の未来

2022年6月、リノベる。京都ショールームがオープンしました。京都で「リノベる。」を提供頂くエリアパートナーは、京都を拠点に店舗の設計・改修、住宅のリフォーム・リノベーションを展開する株式会社杉本工務店。今年創業50周年を迎える地元企業です。今号は、杉本工務店の代表取締役杉本 慎治さんをお招きし、50周年の節目に「リノベる。」のエリアパートナーになられた理由や京都で描く「リノベる。」と杉本工務店の未来など、代表山下がお話を伺いました。

■プロフィール

杉本 慎治 Shinji Sugimoto
株式会社杉本工務店 代表取締役
ドラマ『スクール☆ウォーズ』のモデルとなった「京都市立伏見工業高校」建築科、「同志社大学」商学部、株式会社神戸製鋼所でラグビー選手として活躍。全国高等学校ラグビー選手権ベスト4、全国大学ラグビー選手権 2 連覇、全国社会人選手権 7 連覇、日本選手権 7 連覇、ラグビー日本代表として活躍。1994年に現役を引退後、杉本工務店に入社。今に至る。

伝説のラグビー選手から、工務店の2代目経営者へ。杉本工務店50年の歩み。


山下
僕もラグビーをやっていたのですが、僕にとって杉本さんは、高校生の時に読んでいた「ラグビーマガジン」常連の憧れの選手。ここに至るまでのご経歴を改めて教えていただけますか。

杉本
京都市立伏見工業高校建築課、同志社大学商学部、株式会社神戸製鋼所を経て、杉本工務店に入社しました。高校、大学、神戸製鋼とラグビー漬けの日々を送っていました。実家を継ぐために引退し、杉本工務店に入社、現場での下積み仕事からスタートし、今に至ります。

山下
杉本さんは、神戸製鋼時代に全日本7連覇を達成したメンバーのおひとり。多くのラガーマンにとって、平尾さん同様ラグビー界の神様のような方です。エリアパートナーとしてご一緒できることになり、初めてお会いしたとき、ラグビーで突き抜けていられる方のオーラをビシビシ感じるとともに、ラガーマン特有の通じあえるものを感じました。

杉本
不思議なものでラガーマンは、ラガーマンに反応するんですよね(笑)それは強いチーム・弱いチームに関係なく感じるんですよ。ラグビー憲章というものがあって、最も基本となる考え方・価値観を共有しているから反応するのかもしれないですね。例えば、ノーサイドという言葉がよく使われますが、それは「試合が終われば敵も味方もなく、お互いの健闘を称え合い、感謝し、ラグビーを楽しんだ仲間として友情を深める」という意味です。ラガーマンがラガーマンに反応するのは、そうした価値観を共有できているからかもしれないですね。

山下
まさにその通りですね。ベースとなる価値観を共有できているから、最初から分かり合える部分も大きいと感じています。

杉本
私たちは元々ゼネコンの下請を中心に仕事をしていたのですが、ゼネコンの仕事は相見積の世界で、仕事を取ろうと思うと利益が取れない、利益をとろうと思うと相見積で負けてしまい仕事が取れないという状態になり、だんだん苦しくなってきていました。そんな時にリーマンショックで、更に苦しい状況に陥りました。なんとかせねば潰れると思い、ゼネコンの下請け工事から、エンドユーザーから請け負う工事への転換を進めていきました。

山下
それは大きな転換ですね。そこから、なぜ今、「リノベる。」のエリアパートナーへとつながったのですか?

杉本
最初は苦労したのですが、ラグビーの縁や運も重なって(笑)、だんだんエンドユーザーの仕事も増えていき、コロナ前には町家などの民泊への改修などの仕事も増え、会社の経営を安定させることができました。そして、50周年を控え、会社の未来を改めて考え始めたタイミングで、リノベるとの出会いがありました。すごく良いタイミングでお話をいただいたと感じています。

50周年の節目に考えた、会社の未来、地域の未来

山下
50周年、素晴らしいですね。おめでとうございます。「リノベる。」のどんなところに魅力を感じて頂けたのでしょうか?

杉本
実は、杉本工務店は、これまで私より年上の社員しかいませんでした。でも、未来を考えたときに、次の一手が必要だと感じていました。「リノベる。」の説明を聞き、私には全く想像のつかないウェブ集客にチャレンジできる上に、エンドユーザーに物件探しから提供できること、そして工事においては、これまで杉本工務店が培ってきた技術や強みが活きるということがわかりました。更に、新築よりも割安に住まいを提供できる中古リノベーションなら、「不動産価格の高騰による若年・子育て世帯の人口流出」という京都の課題を解決し、地域の未来づくりにも貢献できると感じました。もともと、ラグビーつながりでリノベるを知っていたこともあり、銀行と税理士にOKをもらえたら、やろうと決めました。山下さんがラガーマンというのも、後押しになりました(笑)

山下
本当に光栄です。地域の未来と共に自社の未来をつくっていく、リノベる。のエリアパートナーは、皆さんそうおっしゃるんですが、素晴らしいパートナー企業・経営者と共に「リノベる。」を展開できることを、誇りに思っています。15年ぶりに、新規採用もされたと聞きました。

杉本
加入するためには、ショールームと設計人材、営業人材が必要でした。そこで、15年ぶりに2名採用をすることにしました。もちろん私より若い社員です。50周年の節目に新しい風を取り入れることができました。

山下
杉本工務店の未来づくりに寄与できているということ、とても嬉しいです。私たちは、人口減少や空き家問題により日本の住宅産業が大きな変化を迎える中、「日本の暮らしを、世界で一番、かしこく素敵に」というミッションのもと、「ストック活用」「リノベーション」「テクノロジー」を軸とした住宅産業の再構築に挑んでいます。この挑戦は、私たち一社で行うよりも、高い技術力を持ち、志を同じくする日本中の会社の力をお借りしたほうが、広がりとスピード感をもって進められるだろうと考え、フランチャイズ展開も進めてきました。現在、北海道から沖縄まで、19社のエリアパートナーに加入頂き、21エリアでサービス展開をしていますが、今日杉本さんのお話をお伺いして、改めて、エリアパートナーの皆様とともに成長していく先にミッションの実現があると強く感じました。

京都ショールームがオープンしてまもなく2か月経ちますが、手ごたえはいかがですか?

杉本
一定の手ごたえを感じています。当初想像ができなかったWEBでの集客もリアリティを持てるようになりました。お客様に寄り添ったショールーム、営業~設計・施工を一気通貫で行うビジネスモデルや15年ぶりの新規採用等、多くのことに挑戦できています。

山下
ウェブ集客のあと、ショールームというリアルな場があることが「リノベる。」の特徴です。ショールームづくりでは、杉本さんもこだわられたと聞きました。

杉本
ショールームは、京都人らしく、美意識と合理性を大切にする30代のご夫婦と小さな子供2人の4人家族を想定して、物件選びと設計を進めていきました。中古マンション購入+リノベーションだからできることを表現すべく、立地、広さ、今の暮らしと将来の可変性を考慮した間取り・デザインにしました。京都の中心地で、新築マンションではあまり供給されない約100㎡、今と将来の暮らしを見据えた自由設計が新築よりも割安な価格で取得できるということを伝えることで、若年・子育て世帯が「京都に住み続けられる!」と思ってくれることを期待しています。

また、ショールームをみて「これやりたい!」とお客様にいわれた際に実現できるよう、コストパフォーマンスの良い素材や既製品を採用しています。お客様の手に届く素材をショールームで感じていただけるようこだわって選定しました。まもなく2カ月が経ちますが、現状、お申し込みを4組いただき、物件探しの段階に入っています。その後の設計フェーズでは、サポートいただきながら進めていければと思っております。

山下
もちろんです。しっかりサポートさせていただきます!

「日本の暮らしを、世界でいちばん、かしこく素敵に。」

山下
未来に向けて新たな挑戦のサポートができること、志を共にできることを嬉しく感じました。今後、実現したいことや夢はありますか?

杉本
先ほども少し申し上げましたが、若い世代が京都から離れ、京都が高齢化しています。理由の一つに、地価の高騰で京都にマイホームを持つことが難しいということがあります。中古マンションのみならず、中古戸建のリノベーションを通じて、若年・子育て世帯の市内定住を促進し、地域の活性化に寄与していきたいと考えています。

そして、将来の夢って言葉はあまり好きではないんですが、京都には私たちの親世代にニュータウンと呼ばれた、公園や学校、ショッピングセンターなど様々な要素がある街があったのですが、そこが廃墟になってしまっているんです。そこをリノベーションの力で再生させたいんですよね。リノベーションの力を使って若い人たちが集まってくれば、新しいニュータウン、ニュー・ニュータウンができるんじゃないかなって思ってるんです。

山下
いいですね、ニュー・ニュータウン!以前、山口県の長門で、「SWEET AS」というスポーツを軸にした地域コミュニティの拠点となるような施設をつくったのですが、ニュー・ニュータウンでも、廃校や遊休化した施設のコンバージョンでスポーツ(ラグビー)を軸に地域コミュニティの中心になるような施設を作りたいですね!

杉本
いいですね、ぜひ実現させましょう!

山下
私たちが、地域の方々・エリアパートナー様とタッグを組んで「リノベる。」を全国に広げていこうとしているのは、地域で長く経営されてきたということにすごく意味があると思っているからです。地域の暮らしを考え、地域に支持されてきた企業が集まるからこそ、より力強く、ミッション「日本の暮らしを、世界で一番、かしこく素敵に」実現に向けて進んでいけると考えています。住宅はもちろん、商業施設や学校が廃墟と化してしまっている現状を「負の遺産」にするのではなく、次の世代、そのまた次の世代にまで繋いでいくことが、いま私たちが行うべきことだと考えています。日本各地で、パートナー様と共に「世界で一番、かしこく素敵」な暮らしを描いていきたいと考えています。

杉本
住まいだけでなく、地域の未来を考えるまちづくりにつながっていくというのは、わくわくします。是非、いろいろご一緒して実現させましょう!

 

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