オフィス移転を考え始めた2019年夏から1年半。コロナ禍という想定外の事態に直面しながらも、これまでの移転レポートでお届けしたように様々なプロセスを経てついに2020年11月、新オフィスが完成しました。コンセプトは”Crossing Field”「その先の暮らし」に出会う場所。そこには、リラックスの中で思考を深める「うち」があり、緊張感の中で発見を生み出す「みち」があり、アイデアを形にするにぎやかな「まち」があります。前編、後編の2回に分けて、7つの見どころをご案内します。※後編はこちらから
(撮影:古末拓也)
オフィスの所在地は、港区南青山の骨董通り。リノベるでは、かつていろいろな文化の交錯点だったこの地にオフィスを構えるご縁を大切にしたいと考えています。街との接点として、冒頭写真にあるようにエントランスは外部から内部までひと続きのウッドデッキでつながっています。コンセプトである「クロッシングフィールド」を表現する場所になりました。
「そと」とのつながりは、オフィス内でも感じられます。3階の個人ロッカーの間にある「植物園」と呼ばれるスペース。「まち」の中の公園のようなスペースとして計画されたものです。お取引先の皆様からいただいたお祝い鉢で彩られ、まさにお取引様の皆様と一緒につくりあげた空間。社員たちの憩いの場であり、ご縁やつながりを感じる素敵な空間です。
今回私たちは、コロナ禍において、オフィスを約 2.4倍に拡大しました。このチャレンジは、これからの働き方、ニューノーマル時代のオフィスのあり方の模索でもあります。コンセプト「Crissing Field」を象徴する空間として2階オフィスの中心部には「ステージ」と呼ばれる場所を設けました。社内イベントはもちろん、社外の方にも開放してピッチイベントなど様々なイベントを行っていきたいと考えています。従来のオフィスにはない、社外の人も集える場所、新たなビジネス、アイデアが生まれる交差点を目指します。
まだ公開していませんが、住まいづくりのプロセスを体感し、深めていただく場として工房&ギャラリーも地下1階に準備中です。
エントランスに鎮座するのは、樹齢100年の古木。これまでの渋谷オフィスから引き続きリノベるを見守ってくれるシンボルツリー、オリーブの木です。オリーブは、二株以上を一緒に育てることで実がなるって、ご存知でしたか? お客さまとリノベるで「大きな実」=「素敵な暮らし」をつくっていこう、という想いが込められています。
また、リノベるでは社員の行動指針として「7つのバリュー」を掲げています。「お客様の理想に先回りする」「ストイックなプライドを持とう」をはじめ、個人が向き合うもの、チームで何かを目指すものなど、どれもリノベるが大切にしているものです。日常でバリューの存在を感じていたいという意図から、会議室のネーミングや部屋のカラーリング、家具に至るまでそれぞれのバリューの内容が反映されています。ぜひ現地でご覧ください。
そして注目して欲しいのが、応接室としての機能もある代表・山下の部屋。CEO ROOM、つまり社長室です。こちらは他の部屋とは一線を画し、トーンを抑えて入るときに一段上がる設えに。まるで神社に入る時のように、気持ちが「凛」とする特別な場所。目指したのは、ビジネスエシックスを感じさせる空間です。
リノベる新オフィスのみどころ、後編に続きます。
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【Vol.64】リノベる新オフィス移転レポート④後編
【Vol.61】リノベる新オフィス移転レポート③