Top Message
- 代表 山下からのご挨拶-

私たちが移転を考え始めたのは、2019年夏。ミッション実現のためにさらなる成長とパートナー拡大を目指す中、従業員数が1年で3割増え、渋谷オフィスが3つに分かれ…、互いを感じられる距離で一体感を生み出したいという想いからでした。そして、2019年冬、このビルに出会います。築50年を迎えようとするこのビルは渋谷からほど近いながらもリーズナブル。リノベーションを生業とする私たちにとっては、その古さも希望も構造も魅力でしかなく、無限の可能性を感じ、移転を決意しました。
それは、オフィス面積を2倍強に拡大するという決断でもありました。そこから企画に着手。「偶然ので出会いや何気ない会話を生み出したい」「オフィスを暮らしの延長線上の場所に」「“暮らしの中の働き方”の提案の場に」。SCAPEの塩浦政也氏にも参画いただき、設計を進めている最中、緊急事態宣言が発令されます。私たちリノベるも全社員がリモートワークとなり、事業も少なからず影響を受け、オフィス移転についても再考を余儀なくされました。

そのプロセスを経て、今日があります。コロナ禍によって、私たちのオフィス移転プロジェクトは、「これからの働き方と、ニューノーマル時代のリアルなオフィス価値」を探るものとなり、これまで以上に本質的な議論が重ねられ、竣工を迎えています。私たちの取り組みはまだ仮説でしかありませんが、現時点で言えるのは、これまで考えてきたことーテクノロジーの活用やオンライン化、それにより変化していくライフスタイルや住まいのニーズ、都市の在り方―がコロナ禍で確信に変わり、私たちはこれからさらにアクセルを踏んでいくと決意したということ。

このオフィスは、ステークホルダーの皆様との出会いの交差点であり、「その先の暮らし」を拡げていく場所です。カフェに代わるものになるのか、シェアオフィスと言われるようなものになるのか、まだその答えはわかっていません。でもなぜか、新しい価値、「その先の暮らし」を拡げていく場所になるであろうことは、確信しています。新しい時代の当たり前を、皆様と一緒につくっていければと思います。

リノベる株式会社
代表取締役 山下智弘