こんにちは。人事の原尾です。
はじまりました、2017年。今年は、リノベるの社員のことも、この「パズル」にて積極的にお伝えしていきたいと思っております。
さて、昨年もリノベるには数多くの仲間が新たに加わりました。そのなかに、私が個人的に注目している人がいます。
ベテラン施工管理士の平山さん。建築業界で長年、施工管理として活躍してきた方で、年齢は51歳。20代・30代が中心のリノベるにあって、一番の年長者です(ちなみに代表の山下よりも一回り近く先輩)。
若い会社に、経験豊富な方が入ってきてくれるのは、個人的にすごく嬉しい出来事でした。と同時に、平山さんは「なんでリノベるに入ったんだろう?」という純粋な疑問も湧いてきました。
なぜリノベーションという新しい分野に興味を持ったのか。なぜ、年下の経営者が率いる7期目のベンチャー企業という環境を選んだのか。ということで今回は、ベテラン施工管理マンの考えに迫ってみたいと思います。
社歴が長くなってくると、複数案件を同時に担当するようになり、規模も大きくなってきます。責任も非常に重く、常に緊張していたような気がします。
次の会社は、戸建中心の住宅会社。40人くらいの規模で、結局10年ほど働いていましたね。同じようにゼネコンから移ってくる人間も多くて、私が退職するときには200名ほどの規模になっていました。
この業界における仕事のやり方、そのポイントは、もう自分自身の身体に染み込んでいます。成功と失敗の両方をたくさん積み重ねてきましたが、その経験はリノベるでも必ず活きるはずです。
また、私がやってきた時代にはインターネットはなく、目と目をあわせた仕事が中心でした。いまの時代、ともすれば「非効率」という言葉で片付けられてしまいがちなこの感覚が、建築の現場では極めて重要だと思っていて。だからこそ、それを若い世代に伝えなければ、という思いもありました。
ゼネコン時代と比ると、当時は現場の声がトップに届かず、トップもなかなか現場に目を向けてくれませんでした。リノベるでは山下さんとさまざまな場で直接お話しする機会があります。トップの声を感じるし、声が届くとも思える。それはすごく大事なことだと思います。単に、私が社内でも年齢が高くて目立っているから、声をかけてもらっているだけなのかもしれませんが(笑)
「定年」という考え方が崩壊しつつある中で、働きつづけたいと望むのであれば、自分のスキルを高めるために行動しつづけるのは当然じゃないですか。時代が変わったのであれば、その時代で活躍できるように、適正に評価してもらえるように、自分を磨いていくしか無いと思うんです。
今のままでいいと考えている人も少なくないと思いますが、その感覚は、私はどうしても理解できない。ずっと今のままが続くわけないんだから。だったら、たとえ収入が少し下がったとしても、「今、やってみたい」と思っている気持ちに正直になるべきだと思っています。
23歳になる息子にも、「もはや終身雇用の企業なんてないんだから、自分で自分のスキルを磨くように」と言っていますが、ちゃんと伝わっているかな(笑)。
入社前から課題だと分かっていた「IT」に関しても、なんとか順応できたかなぁと……。ただ先ほどお話したように、システム環境が整ったことで失われたものもあるんじゃないかなと思うので、顔と顔をつきあわせたコミュニケーションの大切さは、しっかりと伝えていけたらと思っています。
社会人として時間が経てば、成功体験も増えるが同時に失敗体験も増えるもの。そうなると、成功を知っているからこそ、安全な世界を望んでしまうようになるのかな…などと考えていた私。
ところが、平山さんの考えは、まったく逆でした。「生きていくために挑戦する世界」を選び、何よりも「仕事と向き合い」「自分と向き合い」そしてそこに楽しさを見つけています。まさにベンチャーマインドそのもの。これこそ本質的な考え方だと、自分としても学びの大きなお話でした。
若手と経験のあるベテランとが一緒に作りあげるベンチャー企業、そんなリノベるの姿が垣間見えるインタビューになったのではと思います。
さて、次は誰にインタビューしようかな!